
いよいよ配信開始となったONEGRAMのニュー・アルバム「THIS IS US」。
こちらでは各メンバーによるアルバム収録曲の楽曲解説をご紹介しています。
作曲時の想い、アレンジでポイントとなったこと、またカヴァー曲に込めた演奏アイデアなど、各メンバーがその想いを解説しています。
是非ともアルバムと共にお楽しみください。
“Fire”
特に曲を作ろうと言う感じでもなく、ただ鍵盤を適当に弾いていた時にイントロのリフを思いつき、そこから20分位で出来た曲。
Sakko に仮でメロディと歌詞を入れてもらいましたが、最初はワンコーラスで終わる短い曲でした。インタールード的にサラッと始まってすぐに終わるみたいな。
ただ、このデモを聴いた共同プロデューサーの高宮さんから良い感じだからフルコーラス作ってみたら?という提案があり、リハでメンバーと演奏しながら仕上げました。
もっと時間をかけて作った曲があるのに、まさかこの曲がアルバムの一曲目になるなんて思いもしませんでしたが、シンプルながらも骨太なグルーヴで、良い意味で予想を裏切る仕上がりになったと思います。
(yath)
Fire
“I’m a…”
Instagramで見たダンス動画で流れていたラガハウスのビートがカッコよくて、それに触発されて作った曲、といっても作っていく内に全然違うものになってしまいましたが。
イントロ、Aメロのリフを中心とした抑えた感じからベースが動き出すBメロの躍動感、さらに盛り上がるサビ、とこれまでにはあまり無かった雰囲気の曲ですが、面白い仕上がりになったと思います。
サックスはソプラノサックス1本のみ。
この曲はデモの段階でホーンは一切入れておらず、どうするかも全くノープランで録音しながら本当に一から考えました。
リズムも歌も入ったトラックの上に後から被せる形で録っているのですが、特に後半の徐々に盛り上がる歌とバックのテンションに合わせてどう動くか、かなり悩みながら何度も録り直した記憶があります。
結果的に歌とバックに上手く絡み合った良いテイクになったんじゃないかと思っています。
(yath)
I’m a…
“Crazy For You”
原曲より少し落としたBPMと、スティールパンのリード・メロディにより、ゆったりとしたカリビアン・テイスト漂う南国感のあるアレンジに仕上がりました。
ベースもそれに合わせて、元々のアシッドジャズな縦ノリを感じるゴリッとしたベースラインではなく、ゆったりと横の流れを意識しつつ、ONEGRAMらしいディスコ・レゲエに合うよう、四つ打ちのフィールは残しつつも、横にゆったり揺られるようなベースラインにしてみました。
3回あるフック前のBメロで、回を重ねるごとにベースラインもだんだん動きが大きくなっていき、最後のサビではフルートのソロも絡んで、この曲の持つ「あなたに狂っていく」物語を描けていたら嬉しいなと思っています。
(Yabu)
Crazy For You
“Still Alive”
この曲は、ONEGRAMとして初の試みとなった、歌詞が先にできた楽曲になります。
個人的にも、一部分だけ歌詞があるパターンはありましたが、完全に出来上がった状態で後から曲をつけるのは、初めてでしたので、非常に面白かったです。 どうしたものか?と送られてきた歌詞を眺めているとなんとなくサビのメロディーが浮かんでくるじゃありませんか! アレンジに関しては歌詞の内容を含めて、聴く人に勇気や希望を与えられるように、また、これぞONEGRAM!と一聴して判るようなサウンド作りにしようと決めていたので、それほど迷うことなく進めていけた気がします。 基本的にバンドでやる曲のデモに関しては、そんなに作り込みたくないタイプです。 やっぱり初めて聴いた時の印象は大きくて、そこから抜け出すのは結構大変なのですが、メンバーのエッセンスも凝縮された良い楽曲に仕上がったと感じています。 サビのAh~Ah~のところはみなさんと一緒に大合唱できたら嬉しく思います。
(Tetsuya Kamoi)
Still Alive
“果てしない旅路”
ステッパーズのビートでメロウな曲を作ろうと思って出来た曲。
最初のコードを決めてすぐにサビのメロディが浮かんできて、それを形にしていく内にその他のメロディもすぐに思いつき、ならばトラックはこんな感じかな、とああだこうだ作っていたら、いつの間にか出来上がっていました。
サビ、イントロの疾走感からのAメロの落ち具合、サビに入ってからもう一段上がったサビ、と展開に意外性があって、これまでの楽曲の中でもありそうで無かった仕上がりになっていると思います。
ちなみにホーンのフレーズはもちろん「あの曲」のサンプリングです。
(yath)
果てしない旅路
“キケンなラズベリー”
コンセプトは「トロピカル」なレゲエ。南国的でありながら都会的でポップなサウンドを目指しました。自分がONEGRAMで曲を作るうえでいつも心がけている事は楽曲を通して「夏」を感じてもらうことなんですが、「キケンなラズベリー」にはカリプソ味のあるホーンのアプローチ、ボトルネック奏法のギター、スティールパンっぽいキーボード等、思いつく限りのリゾート感、南国感を詰め込みました。ドラムはワンドロップですがベースラインは歌に寄り添うようなフレーズになっているので軽やかなノリに仕上がっていて、これまでの自分が作って来た楽曲の中でも一番「夏」を感じてもらえるのではないでしょうか。
(Pupty)
キケンなラズベリー
“ピンク・シャドウ”
恥ずかしながら、この曲をカバーしようという話が出た時、自分はこの曲を知りませんでした。原曲を聴く前にヤスさんが作ったデモ音源を聴いて、そこで受けたインスピレーションからベースラインを作りました。デモで聞いたメロディー、コード進行等から、この曲のセピア色の風景というかレトロな風合いを表現したくて、ベースラインでありつつ、別のメロディのような、リフのようなフレーズにしました。
音も、他の曲のようなリズムを押し出すタッチではなく、少しシンセベースのグライドのように、音を緩やかにつなげるようなタッチを意識して弾いたのを覚えています。
その後、原曲や山下達郎さんのカバーを聴いて完成度の高さに驚いたりしましたが、結果ONEGRAMらしいバランスの中でシティポップ感を表現した、なかなか良いアレンジになったのではないかと思っています。
(yabu)
ピンク・シャドウ
“五月雨のあとに”
シンプルなラヴァーズものを、と思って作った曲です。
概ね好評だった、これまでのカバー曲でのラヴァーズ・アレンジをどうオリジナルに落とし込むかという事を考えながら作っていましたが、デモの段階で作り込んでしまうと、結局コンセプトから外れてしまう事を割と経験していたので、出来るだけシンプルに修正して後はメンバーに託しました。
結果、歌も演奏もメンバーそれぞれの魅力が詰まった良い曲に仕上がったと思います。
また、こちらは去年先行で7インチリリース&配信をしています。
久しぶりのオリジナル楽曲という事もあり、どう受け止められるか不安もありましたが、とても良い反応が多く、今回のアルバム制作への自信となりました。
(yath)
五月雨のあとに
“Life”
聞けばすぐに分かるReggaeのフィーリング。最近のONEGRAMではあまりない曲調ですが、元々ONEGRAMのスタイルはこういったストレートなReggaeサウンドが軸になっており、その原点を存分に出したサウンド、アレンジといった内容の一曲。
個人的に聞きどころといえば、Sakkoらしく聞きやすい言葉、覚えやすいメロディー。Puptyのステッパーズ、そこに絡むYabuのBassが最高に気持ちよく、ゆったりしつつもノリの良さを演出しています。
そして随所に聴くことのできるDUBなアレンジがお気に入りで、お勧めできる最高にChillなポイント。最後はギター・ソロで締めくくられているのですが、歌からバトンを渡され最後にギターが歌い始めるというイメージで弾きました。
メロディから発展させていくレイドバックの強いギター・ソロはぜひ最後の最後まで聞いて下さい!想像通りの顔で弾いています!笑
(Br’z)
Life
“手を”
「クラブでかかる曲=踊れる曲」というのが大前提なので、そこを主戦場としてきたONEGRAMの曲も基本的には一定のグルーヴが一曲通してあるものが多いですが、逆にバンドっぽい目まぐるしく展開が変わるような曲を作りたくなって出来た曲。
ワンコーラス終わりからの4つ打ち、間奏のギターソロの途中からドラムンベース、ブリッジの歌からのキメ、ラストサビのミックス…と3分30秒程の曲の中で様々なリズムが展開していきます。
当初ドラムンベースのビートの部分は別のパターンでしたが、レコーディング中に高宮さんの提案により入れる事に。
ギターソロが映えるとても良いアクセントになっていると思います。
ライブでも熱く盛り上がれそうな曲なので、皆様の前で演奏するのが楽しみです。
(yath)なぞらえ、日常の尊さと言う普遍的なテーマを詞にしました。殆どの初めての作詞でしたが、伝えたいメッセージはしっかり込められたと思います。
(Yath)
手を

渾身のニュー・アルバム「THIS IS US」をリリースするONEGRAMが、2025年7月18日(金)に下北沢LIVEHAUSにて発売記念ライヴ・イベントを開催します。アルバムに収録された楽曲を余す所なく披露する貴重なライヴです。DJにCHINTAM、DJ WATARAI、ナツ・サマー、ROCK-TeeとONEGRAMにゆかりのある豪華DJ陣も出演し、イベントを盛り上げます。
是非ともLIVEHAUSへお越しください。

ONEGRAM “THIS IS US” Release Party
Live :
ONEGRAM
DJ :
CHINTAM, DJ WATARAI, ナツ・サマー, ROCK-Tee
(A→Z)
Date : 2025.07.18 (Fri)
Open : 19:00 / Live : 20:00
Venue : LIVEHAUS (下北沢)
ご予約: 3,000yen (Drink別)
当日: 4,000yen (Drink別)
通常価格4,000円のところ、前売りチケットですと3,000円(ドリンク代別)にてご観覧いただけます。前売りチケットご購入の方は下記のリンクボタンよりお進みください。(クレジットカード、コンビニ決済に対応しております
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