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終わりのないたのしいバンド──CENTRALインタビュー (1)

ALBUM “Flor De Roble”

クラブ・シーンにもっとも近いと言われる、日本屈指のサルサ・バンド “CENTRAL(セントラル)”。キング・オブ・ラテン・ソウルこと”JOE BATAAN(ジョー・バターン)”来日公演時のサポートメンバーとしてや、シンガーの”なかの綾”とのコラボレーションなど、昨今めまぐるしい活躍で、その存在を確実なものにしてきた。

メンバーは、西岡 ヒデロー(Timbales)、首藤 晃志(A.sax and Flute)、中野 たいじ(Vocal)、及川 浩志(Bongo and Vocal ※現在休み)木戸 豊(Keyboards)、宮内 岳太郎(Trombone)、栗原 健(T.sax and Flute ※休止中)、豊田 “ミルキー” 猛裕(Conga)、南條 レオ(Bass)の9人と、ちょっとした大所帯バンド編成だ。

そんな彼らが、この2024年でバンド結成25周年を迎え、満を持して、まさに待望すぎる待望のアルバムをFlower Recordsより発表する。

今回は、25年の月日を経ても、変わらない彼らに、この25年間の活動を通しての感想とともに、ニューアルバム『Flor De Roble』についてのお話を聞いてみた。

このインタビューは全3回に分けてお届け致します。
第1回目は、バンド結成25周年を迎えたメンバーについて、それぞれ伺いました、それではどうぞ!

─まずは、結成25周年ということで、みなさんどんなお気持ちでしょうか?

豊田 “ミルキー” 猛裕(以下、ミルキー):ボクが結婚する前から、セントラルとしてサルサバンドをやろうと出会って、リハはしていたんですけれど、ボクの結婚式のときに「なんかやってくれない?」と頼んだのがはじまりなんです。無理やり皆さんにやっていただいて、そこからまさか25年経つとは、本当にありがたいことだなと。感謝してます!

首藤 晃志(以下、キャプテン):25年一緒にいるって、もう家族みたいな感じですよね。馬の合うというか、気の合う人間と、ダラダラでもなく、いろいろトライしながら、あっという間の25年でした。全員、馬の合う家族ですよ。良い感じに歳をとりましたね。もっとピチピチしていたんですけれど(笑)。

南條 レオ(以下、レオ):ひとえに、25周年って気づけてよかったなと(笑)。

西岡 ヒデロー(ヒデロー);だれも覚えてなかったもんね(笑)。

レオ:15周年のときは、気づいたのが17年目のときで、「あれ!?2年前に15周年だったね!」ということがありました。だから、本当に気づけてよかったです、それだけです(笑)。

中野 たいじ(以下、たいじ):うちのリーダー、いやキャプテン、首藤さんが、「完全に家族」って言っていましたけど、家族がふたつあるってのは最高ですね、ラッキーという感じです。バンドは楽しいです、ハッキリ言って。

ヒデロー:さっきミルキーくんが自分の結婚式のときにバンドを組んだみたいなことを言っていましたが、ちゃんと「セントラルをやろう!」って集まってやっていて、それで結婚するから「じゃあ、それをファーストライブにしよう!」ってね。

ミルキー:そうそう!

ヒデロー:でも、25周年に関しては、とくに感慨もございません(笑)!

宮内 岳太郎(以下、岳);25周年ということで、いままでのことをいろいろ考えることもあるのですが、このバンドはまだまだこれから伸び代があるんじゃないかなと。だから、たのしみでしょうがない、それがいちばんに思うことですね。

─25年間の活動のなかで、印象的だった出来ゴトや思い出を教えてください。

ヒデロー:やっぱりJOE BATAAN(ジョー・バターン)のときかな。

キャプテン:JOE BATAANのバックバンドに起用していただいたのは、大きな転機だったと思います。それまではみんな好きに、自分なりの解釈でサルサミュージックをやっていたんですけれど、その時にそういう本物の人というか。。。

レオ:本物のね!

ヒデロー:とりあえず、気合いを感じたよね!

キャプテン:そういう気合いを浴びれたということは、バンドとしてもピリッとした感じになれたかな。

ヒデロー:その時のライブを見たなかの綾が「この人たちとアルバムを作る!」って言って、その後に『なかの綾とセントラル』というアルバムができたんです。

キャプテン:すごく広がっていったので、大きな転機でした。

ヒデロー:ちょうど綾ちゃん、お腹に子どもがいた状態でね。

─「Wの悲劇」のときですよね。

キャプテン:そうです!

ヒデロー:それに集約されますか。

キャプテン:あとはだって、、、話せないことばかりでしょ(笑)。

たいじ:たしかに(笑)!

一同:(笑)

レオ:思い出したくないってね(笑)。でも、むかしマクドナルドのCM曲をやったことがあるんですよ、

ヒデロー:あー、やったね!

レオ:それが超たのしかったんですけれど、最後に「I’m Lovin’ t!」って言葉をダレが言うのか!?ってなって、とりあえず全員で録ったんだけど、結局たいじくんになったよね。

ヒデロー:そりゃそうでしょ!

たいじ:じゃないと、他にやることなかったし(笑)。

ヒデロー:いる意味ないでしょ(笑)

─ボーカルの意味がなくなっちゃいますね(笑)!

レオ:でも、やりたいじゃないですか(笑)!

キャプテン:なんの時だったっんだっけ、アレ?

レオ:サルサチキンバーガーの時。それを思い出しました。コレ、言えるヤツでしょ(笑)??

キャプテン:言えるヤツ!ドキドキしちゃった(笑)。

たいじ:まあ、男9人のバンドなので、ナニが起こっているかは押し計らっていただいて、言えないこともあるんで(笑)。

レオ:それ自体が言えないんだよ(笑)!

キャプテン:以上です(笑)。

次回へ続く)

取材・文:カネコヒデシ(BonVoyage)
撮影:def130