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高宮永徹の ET Blog #013 ONEGRAM “Cover Album”

こんにちは

いよいよ関東地方も梅雨明けだそうですね。
ここから暫くは昨年同様に酷暑が続くのでしょうか、、、この年齢になるとなかなか厳しいものがあるなぁ。しっかり水分補給して熱中症には気をつけないとですね。

さて、前回はONEGRAMのアルバム “Beginning”について書きましたが、今回はその後の展開について書きたいと思います。

2020年の秋に無事発売となったアルバム “Beginning”、近しい仲間からは評判も良く、ある種の満足感を味わうことが出来ましたが、やはりこのCD不況により肝心のセールスは「そこそこ」止まりとなってしまいました。

ただ、メンバーと一緒に頑張って「アルバム」というボリュームの作品を完成させられたことには、決して小さくない果実を得ることが出来たのも事実で、彼らと多くの時間を共に過ごせたのはとても良かったです。

また、アルバムのリリースに合わせてワンマン・ライヴイベントも開催し、多くの方々に彼らの演奏と歌を楽しんでもらい、メンバーも久しぶりのワンマンで張り切ってくれて、僕としてはとても嬉しい気持ちになりました。
当日は”Seaside Driving”でフィーチャーしたRUEEDさんも一緒にステージを盛り上げてくれて、更にMUROさん、Five Ⅱ Four の盟友、そしてBLOWUPのオーナー、CHINTAM君もDJとして素晴らしい時間を作り出してくれました、感謝!
そのライヴの模様はしっかり映像も押さえていまして、下記のYouTubeにてお楽しみ頂けますので、お時間ありましたら是非ともご高覧くださいまし。
ONEGRAM “Beginning” Album Release liveを見る


下北沢LIVE HAUSさん、大変お世話になりました!

さて、無事にアルバム・リリースを果たして、次は?となる訳ですが、彼らの存在をもっと多くの人々に知ってもらうためには、より手に取りやすい作品を作るっていうのもアリなのではないか、という事でメンバーに「カバー・アルバム」を作りませんか?と提案したのでした。

ここ20年の間に、音楽を取り巻く環境が非常に大きく変化したのは言うまでもありませんが、それにより「音楽を聴く」こと自体はほぼ無料状態(厳密に言うと全くのフリーではありませんが)と化していますよね。
そんな中でレコードを作って手に取ってもらい、更には購入してもらうってのは、これ結構大変な事なんですね。

レコード盤の価格もかなり上昇傾向にあり、昔のように「お試し買い」をするにはハードルが非常に高くなってしまっています。
例えば、90年代から00年代辺りは、12インチ・レコードの新譜が1,000円前後、7インチは600円とか700円とかだったのが、今はその数倍の価格になってしまっています。
あの頃は1万円あれば12インチ・シングルを7-8枚は買えたのに、今では3枚買えるかどうか… そのような状況なので、学生さんや若い人たちにとっては最早お気軽に買える代物では無くなってしまいました、DJにはツライ!

比較的お小遣いに余裕のある30代後半から40代、50代の方々は、20、いや30年以上もどっぷりと音楽、とりわけクラブ・ミュージックなどに浸かった人たちが多く、音楽の知識も豊富な人たちが多いですよね、きっとこのブログを読まれている方はそのゾーンの方が多いと思われます。この世代の方々が今でもレコードを多く購入していただいている世代だと思います。

ただし「比較的余裕のある」と書きましたが、それでも現在のこの国の経済、特に一部の富裕層を除いては、人々の生活は決して楽ではない状況な訳で、、そう言った意味でもやはり昔のようにはレコードを買うことが難しい時代だと思います。
それでもしっかりと吟味・選別をして購入するレコード、、というのは、青春時代の記憶と共に刻まれた音楽を今の感覚、質感で焼き直したカバーで楽しむ、というスタイルも一定程度定着したと言っても過言ではないと思います。
ぶっちゃけカバーの方が手にとってもらい易いんですね、間違いなく。

そのような時代において、ONEGRAMをより多くの人々に知ってもらうためにも、カバー企画は有効なんじゃないかと。

この案をリーダーのYath君に相談したところ、やはり彼も現場であらゆる楽曲の現代アレンジ版のカバー曲を沢山耳にしているので、即座に「やりましょう」との返答をもらいました。

しかし、先にリリースしたアルバムにも数曲のカバー曲は収録されていましたが、全曲カバーの作品を作るというのは、これまでの僕の経験でも実は初の試みで、提案したアイデアを受け入れてもらったは良いものの、何とも言えない不安に駆られてしまいました….

そこで「一人で考えるよりも誰かと共同でチームを組んだ方が良いかも」と思いつき、兼ねてより一緒にDJしたり親交のあるROCK-Tee君に相談を持ちかけたのでした。

ROCK-Tee君といえば、言わずと知れたEast Endのメンバーで、DJとしても大ベテランです。かつてはPCを駆使してDJプレイしていた時期もあったようですが、現在はほぼ100%、7インチ・オンリーでプレイしている、誰もが認めるヴァイナル・ディガーでもあります。現在はFlower Recordsが運営する渋谷の小箱、Shibuya Club BALLでもレギュラーDJとしてプレイしてもらってもいます。
そんな彼の豊富な知見に頼りつつ、この企画を進めたら良い作品ができるのではないかと!この提案を受け入れてくれたら、プロデューサーとしての僕の仕事は、もう半分くらい終わらせられるぞ!とw

そんな訳で早速ROCK-Tee君に相談したところ、なんと秒殺で快諾してくれたのでした、本当に半分仕事が終わっちゃった!

(続く)

直近のDJは下記の通りです。