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ET Blog #014 ONEGRAM “Random Access Music”

それにしても暑い日々ですねぇ…
先日は外出したはずなのに、なんで俺はサウナにいるんだ?!と錯覚するほどでした。気をつけましょう、身の危険を感じる暑さと幻覚(勘違い)に。

さて、前回はONEGRAMのカバー企画を立案し、ROCK-Tee君(以下R君)
に共同プロデューサーを依頼し、快諾頂いたところまで書きましたが、今回はその続編です。

左が私、右がROCK-Tee君

R君に参画してもらい、最初のミーティングを行いました。確かそれは日中。営業時間外のShibuya Club BALLだったと記憶しています。
まずは僕とリーダーのyath君が到着し、少しだけ遅れてR君が登場しました。
そこでいよいよ初会合が始まったわけですが、始まるや否やR君が「是非ともこの曲をカバーして欲しい」と話しながら1枚のCDを取り出しました。
そのCDは思い出野郎Aチームの「Share The Light」というアルバムで「このアルバムに収録されている”繋がったミュージック”って曲がサイコーなんで、是非やりたい!」と提案してくれました。

恥ずかしながら僕はこの楽曲について知らなかったので、早速聴かせて頂いたのですが、とにかく歌詞が素晴らしい!
まさにクラブでのライヴをその活動の中心に据えているONEGRAMにとって、どハマりの内容に驚愕したのでした、そして僕の想像もつかないところからのカバー曲の提案もめちゃくちゃ嬉しく、あらゆる方面にアンテナを張り巡らせて、そこからヤバい楽曲を見つけ出す嗅覚、、、さすがROCK-Tee!(ここでは略称にせず)と唸りました。

いつぞやのRuby Roomにて

そんな超絶ロケット・スタートを切ることが出来た初会合は非常に有意義なものとなり、そこからいろいろと議論を重ねてカバー候補曲を次から次へと決めていったのでした。
曲によっては僕が提案したもの、R君が提案したもの、バンドが提案したもの、そして夜な夜な一緒に酒を飲みながら、長々と楽しい会話を繰り広げるうちに浮かんだアイデアなど様々ですが、やはり「現場」でああでもないこうでもないと話しながら出てきたアイデア、というのは冴えているなぁと思ったり。
という濃密な時間を経て最終的に収録された楽曲は、下記の通りとなりました。

01 Trans Europe Express(クラフトワーク)
02 It’s Just Begun(ジミー・キャスター・バンチ)
03 繋がったミュージック(思い出野郎Aチーム)
04 Seein’ Is Believing(エイドリアナ・エヴァンス)
05 Before you Walk out of My Life(モニカ)
06 Baby Can I Hold You(トレイシー・チャップマン)
07 エイリアンズ(キリンジ)
08 Time(カルチャークラブ)

この中で”繋がったミュージック”については先に書いた通りですが、1曲目のクラフトワークのカバーについては、この企画のために選曲した訳ではなく、前回に触れたアルバム「Beginning」のリリース・ライヴを行うにあたり、オープニングに出囃子的なものが欲しいね、とメンバーと話してるときにふと浮かんだ曲なんですね。
ライヴではこの曲の”Europe”と歌っている(喋っている)部分を”ONEGRAM”と置き換えて、2分程度演奏したのでした。(この様子はYouTubeでもお楽しみ頂けます♪
思いつきでパパッと作ったものでしたが、意外にもかなり面白いものになったので「折角だからこれはいつか正式にカバーしよう!」と思ったのでした、まさか直後にカバー企画を進めるとは思っていもいませんでしたがw。

そうこうしているうちに各候補曲は決定しました。からのアレンジ作業も順調に進み、何度かに分けてスタジオに入って録音と、かなり順調に制作は進んだのですが、それはきっとみなさんがこの企画を楽しいものとして受け入れてくれたからなのかな、なんて思ったりしました。

という訳で2022年の夏、晴れてONEGRAM初のカバー・アルバム、そして彼ら初のアナログLPとなった作品「Random Access Music」が無事に発売されました。

もちろんそのアルバムの前後には相当の期間を設けて先行や後発として7インチ・シングルもカットしたのですが、それらの楽曲が発売から2年が経過した今でもクラブやDJバーなどの現場で頻繁に耳にすることが出来るのは、制作者としてこの上ない至福の瞬間です。これはもうDJの皆様に大感謝です。

このアルバムはLPを中心に展開しましたが、もちろん各音楽配信サービスでもお楽しみ頂けますので、(ほー、あの曲がこんなアレンジで♪)などと、是非とも楽しんでもらえると嬉しいです。

ではまた!