これが私たちの現在地、ONEGRAMインタビュー (その3)

レゲエをベースとしながらも、つねに独自のスタイルを追求するバンド、ONEGRAM(ワングラム)。

彼らが、渾身のニューアルバム『THIS IS US』を2025年6月4日にFlower Records(フラワー・レコーズ)からリリース。共同プロデューサーにレーベル・プロデューサーの高宮永徹を迎えた本作は、バンドとして10年以上ものキャリアを経て、自分たちの現在地を示した、タイトルどおりの”これが私たちの現在地”的なアルバムとなっている。まさに、現時点での集大成と言っても過言ではないだろう。

今回は、彼らに今作『THIS IS US』の魅力のお話を中心に、アルバム制作秘話やレコーディングの際の思い出、バンドとしての現在地についてなど、ときどき高宮永徹氏も参加して、語っていただいたインタビューのその3。

前回の記事はこちらより

推し曲と今後の展望

─それぞれ推しの曲があると思うのですが、どの曲を推しますか?

鴨居:僕は「キケンなラズベリー」かもしれない。

yath:リハでやったときに、演奏した感じが意外とよかったから「I’m a…」かな。

sakko:私は、、、全部って言っておきます(笑)。

Br’z:僕は「Life」ですね。良いソロを弾けたかなって。じつは最後、音が消えたあとに本当はまた良いソロがあったんですけれど(笑)。

yabu:「ピンク・シャドウ」が好きですね。歌のリズムがけっこう独特で、歌のアクセントが裏にきているパターンが多いのですが、裏から波がある感じを良い感じでベースが絡めたかな。けっこうお気に入りです。

Pupty:「I’m a…」が好きですね。エモーショナルな疾走感もあって、サビも良いですし。一番の聞きどころは最後の方、遊んでいる感じのベースだと思います。

─バンドとして気をつけていることってありますか?

yath:演奏というよりも全体的な部分の話になりますが、無理をしないということですね。メンバーみんな、それぞれ忙しかったりしますし。バンドは、長く続けることが一番大事だと思っていて、、、だから、誰かに無理を強いたりとか、、、もちろんしている部分もあるのですが、絶対にあとからしわ寄せがくる。バンドを続けていくためには、みんなが無理のないような形でやっていきたいと思ってます。例えば、すこし日が開いたとしても、活動が少なくなる時があっても、とにかくみんなで一緒に出来る時にやる。それを大事にしてますね。

sakko:暗黙の了解みたいなことがあるのですが、誰かひとりでも「嫌だな」とか、「これはやりたくない」とか、そういうことがあったら「それはやめよう!」ってなることがよくあるんです。とにかく、みんなが納得いかないとやらない。みんな性格もバラバラですしね。でも、同じ方向は向いていると思うので。それは無理して気をつけているわけではないから。バンドとしてそういう部分があると思います。

Br’z:僕はレゲエというベースから外れないということですね。あくまでもそこがあってのバンドということを意識しています。あとは、弾きすぎない。けっこう間を大事にしていますね。

 

─演奏的な話ですね。

yabu:僕も演奏的な部分の話で、レゲエという土台もそうですが、あくまでダンスミュージックという部分ですね。それが激しいものか、揺れるだけなのかは、もちろん曲によりけりですが。でも、トータルで踊れる、揺れる、体を動かす、みたいな、そういうベースを演奏的に弾けるようにしたいのが根本です。

Pupty :難しいなー。。。

─ドラムってレゲエバンドとしてはかなり重要な位置ですよね。

Pupty :そうですね。僕的には、Br’zさんが言ったのと逆なのですが、レゲエというものにとらわれずに、わりと自由にやらせてもらっているかな。もちろん良い意味で。あまり固執しないというか。演奏面でいうとそこでバランスをとっている感じかな。

鴨居:ONEGRAMに限った話ではないですが、楽しくやることですね。自分たちが楽しんでないと、お客さんも楽しめないと思うので。

─作曲や作詞って、みなさん、どういう担当でされているんですか?

yath:基本、メンバーみんなが曲を作れる人間なんですね。初期はBr’zが作っていましたが、作詞は基本はsakkoちゃんが担当しています。そういう感じの割り振りでやっていますね。

─sakkoさんの作詞のつくり方を教えてください。

sakko:基本はやはり曲先です。今回のアルバムでは「Still Alive」だけ詞先で作ったのですが、けっこう大変でした(笑)。とりあえず、作曲したメンバーに「こういう感じの曲にしたい!」と言って、トラックを聞いた時に出てくるイメージに基づいて詞を書いていく感じです。

─バンドとして、今後の展望を教えてください。

yath:2025年7月18日に下北沢の「LIVE HAUS」でリリースパーティーをしますので、まずはそこに向けてという感じですね。地方に関してはこれからなので、いろんなところに広まっていけてばいいかな。ただ、みんな忙しかったりして、ライブのお誘いをいただいても実現できない場合があるんですよ。そこは無理せず、出れるものは出て、しっかりやっていきたい。アルバムのプロモーションとか、ライブとか長いスパンで少しずつ、今年、そして来年に掛けてやっていければいいかなと思っています。

─長くバンドをやるというのが、まずの基本スタイルですよね。

sakko:楽しくだよね。大事!

yath:僕も、みんなもいろんなバンドをやってきた中で、これだけは間違いないと思うのが、どのバンドも長くやっているとかならず良い話が来るタイミングが絶対あるんです。ONEGRAMも続けているから、沈んだり、浮かんだりしていますが、やればやるほど、良い話が来るんじゃないかな。だから、とにかく長く続けたいですね。

─続けるための努力はしていくということですね。

yath:それくらいしか正解がわからないですね。

sakko:続けないと解らないこともたくさんあるからね。

─ありがとうございました!

(おわり)

前回の記事はこちらより

(インタビュー:カネコヒデシ(BonVoyage))

取材協力: OFFBEATS STUDIO


渾身のニュー・アルバム「THIS IS US」をリリースするONEGRAMが、2025年7月18日(金)に下北沢LIVEHAUSにて発売記念ライヴ・イベントを開催します。アルバムに収録された楽曲を余す所なく披露する貴重なライヴです。DJにCHINTAM、DJ WATARAI、ナツ・サマー、ROCK-TeeとONEGRAMにゆかりのある豪華DJ陣も出演し、イベントを盛り上げます。
是非ともLIVEHAUSへお越しください。

ONEGRAM “THIS IS US” Release Party

Live :
ONEGRAM

DJ :
CHINTAM, DJ WATARAI, ナツ・サマー, ROCK-Tee
(A→Z)

Date : 2025.07.18 (Fri)
Open : 19:00 / Live : 20:00
Venue : LIVEHAUS (下北沢)

ご予約: 3,000yen (Drink別)
当日: 4,000yen (Drink別)

通常価格4,000円のところ、前売りチケットですと3,000円(ドリンク代別)にてご観覧いただけます。前売りチケットご購入の方は下記のリンクボタンよりお進みください。(クレジットカード、コンビニ決済に対応しております)

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